おはようございます。

社会人の青春！　蔀（しとみ）晋輔です。

第６８回　心のビタミン剤です。

研修での風景です。

Ａ君は気が小さく、どこか周りの人の目を気にして小さくなっている。

そんなタイプでした。

そんなＡ君は、「嫌われたらどうしよう？」「降格されたらどうしよう？」と、「もしも、〇〇〇だったらどうしよう？」と悩んでしまうのでした。

そのＡ君に、同僚のＢ君が発言しました。

「僕はＡ君の感覚は、理解できないのです。

　いつも、何もないことに怯えている様に見えるのです。

　例えば・・・・・

　健康なのに、病気になったらどうしよう？と、病んで生きている感じです。

　お金はあって余裕もあるのに、お金が無くなったらどうしよう？と、余裕をなくして、追い詰められて生きている。

　そんな気がします。

　もしもの時の用心は必要だと思いますが・・・・・

　今は何もないのに、その“ないもの”に支配されている気がします。

　誰も、Ａ君を嫌っていないのに、必要以上に人の目を気にして、自分を出さないでいると、本当に嫌われると思います。

　降格になる理由もないのに、必要以上に仕事のやり方がおかしくなると、本当に降格になってしまうと思います。

　自分が恐れている未来に、自分が向かっている。

　自分で引き寄せようとしている。

　そう見えるのです。

　そうなったなら、その時に考えればいいのだから、そうなっていない今は、そんなことを考える必要はないと思います。

　もっと、楽にいきましょうよ！」

Ａ君は、大きくうなずき、すぐにはできないけれど、そんな自分になれる様にしていきたい！と返事をしました。

“ないもの”に怯えるのは、人間の本能なのかもしれません。

“ないもの”だからこそ、見えないし分からない。

人間は、そんな見えないものや分からないものが恐いものです。

けれど、Ｂ君の言う通り、それに支配されていくのも嫌だし、逆にその“ないもの”を“あるもの”にしてしまいかねません。

そうならないためにも、同じ“ないもの”でも、ワクワクする“ないもの”を想像して、今日も一日、楽しく挑戦していきましょう。

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株式会社シナジーアーク　代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会　西日本エリア統括兼関西支部長
蔀　晋輔（しとみ　しんすけ）