社員研修ブログ（１０２１号）できる様になろうとすること

第１３７回　心のビタミン剤です。

研修での風景です。

上司であるＡ主任の話です。

「私は、できの悪い上司だと思います。

　信頼関係も、まだまだ築けていません。

　毎日の様に反省しています。

　怒らないでおこうと思っていたのに怒鳴ってしまい・・・・・

　また、やってしまった・・・・・といつも思います。

　自分に矢印を向けずに、部下に矢印を向けて怒鳴ってしまうのです。

　でも、自分に矢印を向けると、責任は自分にあるのです。

　そんなできの悪い上司なのですが・・・・・

　みんながついて来てくれているのを、ありがたいと思っています。」

その言葉を受けて、部下のＢ君が話してくれました。

「主任は、本当に感情的でいつも怒鳴っています。

　でも、怒鳴った後にいつも謝罪ではないですが、“また怒鳴ってしまったけど！”と言って、自分にも責任があるということを言ってくれます。

　正直、できた上司ではないと思いますが！」

（笑）

「できた上司になろうとしている、非常に立派なできた上司だと思います。

　先程、信頼関係も築けていないと言っておられましたが、私たちは主任のことを信頼しています。

　もっと成長しよう！という気持ちが、こっちにも伝わってきます。

　スキル面でも、店長から見ればまだまだなのかもしれませんが、どんどん吸収しようと頑張っている姿勢が伝わってきます。

　そんな主任だから、私たちはついていっているのです。」

主任の目には、かすかに涙が浮かんでいました。

人が人に共感するのは、その人が完璧にできているからではないのです。

人が人に共感するのは、その人が、それをできる様に必死になっている姿なのです。

だから、完璧でなくていいのです。

不完全で良いのです。

欠けている面があるからこそ、それを埋めるための必死な姿に、人は魂を揺さぶられるのです。

自分に欠けている面があればラッキーです。

それを埋める姿で、今日も一日、楽しく挑戦していきましょう！

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