泣き虫だった社長
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
とあるサービス業を営む企業の社長のエピソードです。
その社長が父親の跡を継ぎ、事業を引き継ぐことになりました。
事業は上手くいっている状態ではなく、かなり厳しい状態でした。
先代社長が跡を継いで欲しいと懇願し、自分の人生を賭けて入社してきたのです。
ゼロからのスタートというよりは、マイナスからのスタートでした。
その時の立て直しのメンバーは、各々仕事を持っていたのですが、みんな、この社長に惚れて、仕事を捨てて集まってきたメンバーたちでした。
社長は緊張と不安を紛らわすために、メンバーを連れて飲みに行くことがありました。
そして、そのメンバーたちの前で、よく号泣していたのです。
「俺のとこに、来えへんかったら、普通に生活できてたのに!
ひょっとしたら、俺はみんなに恩返しができひんかもしれん!
みんな、仕事を持ってたのに!
うおおおおおおおーーー!!!!」
「俺はみんなを路頭に迷わしてしまうかもしれん!
そうなったら、俺はどうしたらええんや!
みんなの期待に応えられへんかも分かれへん!
うおおおおおおおーーー!!!!」
てな具合に・・・・・
結果的にはすべて上手くいき、10倍くらいの恩返しになったのですが。
あの号泣していた時の発言は、ネガティブと言えばネガティブな発言なのですが、下手に成功を手にした後の美味しい話をするよりも、チームの結束には良かった様です。
そこまで本気で考えてくれているのか!
そこまで必死になってくれているのか!
その想いを成功に導いていくのは、俺たちやないか!
という様に、メンバーが今後の自分自身の行動に結びつけていけたのです。
逆に、美味しい話ばかりをされていれば、安心して、そこにぶら下がろうと思うメンバーもいたかもしれませんね。
上に立つ人は弱い面を見せてはいけないと、強く逞しい振りをしてしまいがちですが、このエピソードの様に、弱みも曝け出して、涙を流しながら自己開示することも、時には部下からの信頼や共感を得ることになるのだと思います。
あなたは“強く逞しい!”という鎧を着こんではいませんか?