失敗大歓迎の企業

おはようございます。

社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。


今回はとあるパチンコ企業の社長の話です。


その企業は社員の失敗大歓迎!という方針でした。

失敗を恐れず挑戦しよう!という方針の会社は他にもあると思いますが・・・・・

その社長の失敗大歓迎の表現は非常にユーモラスであり、逆にリアルでもありました。

失敗をして叱られた人はいないと思います。

当然、店の進退に関わる大きな事案のことではなく、あくまでもホール運営の中での課題に関してです。

チラシのデザインは?次のイベントはどうするのか?どんなサービスを実施するのか?という様な課題に関してです。

その社長はよく、

「うちの経営方針は、【面白(おもろ)かったらええねん!】やからな!」と言っていました。

この言葉は、私の座右の銘と同じです!

本当の経営方針がそうなわけではなかったのですが、社員が何でも自由に発想できる様に発言していたのです。

「次の企画イベントは何するんや?」

「景品イベントで駄菓子フェアをしたいと思っています。

 コンパニオンも呼んで、賑やかにしていきます。」

「それだけか?面白(おもろ)ないやんけ!

 もっと面白(おもろ)いことやれや!

 社員も全員化粧して、コンパニオンと同じ衣装でホール業務をするとか!」

「えっえー!!女装するんですか?」

「お前らが女装したら面白(おもろ)いやんけ!

 それが嫌やったら、もっと面白(おもろ)いこと考えろや!」

という様な感じです。

それで、みんなで面白(おもろ)いことを考え出すのです。

マーケティング的にどうなのか?の検証は後回しでした。

そのおかげで、社員の中によくありがちな、

「この意見を言うても、却下されそうやしな!」

「下手に提案すると、逆に突っ込まれるからな!」

というネガティブ思考は発生しませんでした。

ですので、良い意見からくだらない意見まで、よく出ていたと思います。

社員の失敗で叱ることはありませんでした。

しかし、叱られた店長や社員もいます。

なぜ、叱られたのか?

それは失敗をしなかったからです・・・・・

というより、失敗しない様な状態を遂行していたからです。

すなわち、チャレンジをしなかったからです。

チャレンジしなかったことに、理屈をつけて言い訳をすると叱られます。

「できひん理由を考えるな!

 できるための方法を考えろや!

 できひん理由を並べても何も生まれへんねや!

 訳の分からんことでもやってみろや!

 あかんかったら、あかん理由が分かるから成長するんやんけ!

 何もせえへんかったら、ずっと良いも悪いも分からんままや!

 ええか!

 人生において、絶対失敗せえへん方法を知ってるか?

 それはなチャレンジせえへん人生や!

 失敗はないけど成功もない!

 そんな人生面白(おもろ)ないやんけ!

 イベントで失敗しても、企画がこけてしまっても・・・・・それで命まで取られることはないやんけ!

 あかんかったら、またやり直したらええんや!

 失敗を糧にして、次の成功をつかみ取らなどうすんねん?

 能書きたれる暇があったら、チャレンジせえ!」と。

社長は常に挑戦する組織を作ろうとしていたのです。

そのために、普段はユニークな発言で、何にでもチャレンジしやすい空気を作っていたのです。

これが頭から、“チャレンジしなさい!”とだけ押し付けるだけでは、社員はチャレンジしないと分かっていたのでしょう。

そして、社員が失敗をすると笑いながら、

「ガハハハ・・・・・アホやなあ!こうしたらもっと上手くいくのに!ガハハハ・・・・・」

と、失敗を責めることはなく、何気ないアドバイスをするのでした。

野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成

株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)

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