素直に“褒める”大切さ
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
部下を褒めていますか?
「当り前のことをしているだけなので、褒めることはない!」
なんていう方もいますが、とても残念に思うのは私だけでしょうか?
大分県教育庁の別府教育事務所の所長の山香昭さんのお話を聴く機会があったので、今回はそれを軽くシェアしたいと思います。
山香昭さんは、中学の教育現場で、「褒める授業」に取り組んでこられました。
褒める授業はこちらをご参照下さい。(一般社団法人褒め言葉カード協会)
http://homekotoba.jp/
褒める授業と言っても、言葉だけで褒め合う様な授業ではありません。
生徒に気持ち良くなってもらうために、テクニックとして褒める訳でもありません。
生徒たち一人ひとりの良いところを発見し、それを生徒たちに伝えること。
消極的になっている生徒に、励ましや応援の言葉を贈ること。
そういったことを“褒める”と言います。
また、褒めるテクニックを学ぶものでもありませんよ。
これらは職場での取り組みにも参考になると思います。
関連記事はこちら
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https://www.nishinippon.co.jp/item/n/521641/
https://www.asahi.com/articles/ASM4K62ZBM4KTPJB00T.html
聴かせていただいた話で、心に残っているものを箇条書きで書いていきますね。
・子供たちの未来に夢や希望を輝かせたい。
子供たちが輝くためには、まずは大人が輝くこと。
・2:6:2の法則がある。
学校では真ん中の6を大切にする傾向がある。
しかし、その下の2を守らなければならない。
・生徒の欠けているところは駄目なところではなくて個性。
・逆境だからリーダーが育つ。
・人間関係は鏡と同じ。
鏡の自分が先に笑うことはない。
自分が笑うから相手も笑う。
・言霊という言葉があるが、人はそのたった一言で人生が変わることがある。
・学校に通っていると「ここが駄目!」「あれが駄目!」となりがち。
子供は原石。
その原石の良いところを見つけ、それを伝えることで磨いていける様にすることが大切。
・人は嬉しい時は上を向き、悲しい時は下を向く。
だから、悲しい時ほど上を向く。
そうすると、心が前向きになりやすい。
まあ、箇条書きにしてしまうと、山香昭さんの熱意や想いがのせられないのが残念ですが・・・・・
数々のエピソードがあり、それらをまとめていくと一冊の本になるのではないでしょうか?(ここでは紹介はしませんが・・・・・)
金髪の不良っぽい少年が、自分は高校には行かないけれど、受験を控えている友達と一緒に勉強をしている(教えている?)写真などもありました。
いずれ、山香昭さんの本が出版されるのではないかと思っています。
それを楽しみにお待ち下さい。
どうしても、“褒める”という言葉を使うと、おだてるというニュアンスで受け取る人がいます。
あるいはご機嫌を取るとか、へりくだるというイメージを持っている人もいます。
褒めるというのは、そういうものではありません。
赤ちゃんが寝返りをうとうとした時。
あるいは立ち上がろうとしている時のことを想像してみて下さい。
「頑張って!頑張って!もう少し!」
「おお!立った!立った!凄いね~!」
こけた時も、
「あらこけちゃった!次は頑張ろうね!
おお!挑戦するの!頑張って!ファイト~!」
パパやママ、大人たちは素直にそんな言葉を掛けていませんか?
それが、褒めるということなのだと思います。
赤ちゃんのご機嫌を取っているわけではありません。
赤ちゃんに何かしてもらおうとして、褒めているわけでもありません。
ましてや、へりくだっているわけでも、テクニックを駆使して褒め言葉を贈っているわけでもありません。
心からの言葉を伝えているだけではありませんか?
では、部下に対してはどうでしょうか?
立とうとしている部下に、どんな言葉を掛けていますでしょうか?
こけてしまった部下には?
「なにこけとるんじゃ~!」ではないですよね。
子どもには素直に言葉を掛けられるのに、どうして部下には素直に掛けられないのでしょうか?
従業員のヒアリングで、今も心に残っていることがあります。
質問:「モチベーションが上がる時って、どんな時ですか?」
回答:「社長に褒められた時です!」
なのに、社長は従業員を褒めることをせず、従業員のモチベーションを上げてほしいと依頼してくるのです・・・・・
さて、あなたは部下の良いところを見つけて、それを本人に伝えていますか?
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)