社員研修ブログ（８２０号）失敗と挑戦とコロナ禍と・・・Ｖｏｌ．３６
前回の「失敗と挑戦とコロナ禍と・・・ Ｖｏｌ．３５」はこちら！
人生での初体験とも言える、屈辱的な経験をしました。
その最中にはオーナーの奥さんを殴ってしまいそうな感情を抑えていました。
その感情を抑えて、
「私では駄目だと評価されるなら、クビにしてもらっても構いませんよ。
商売として成り立たないと判断されるなら仕方ないですから。」
これを言うのが精一杯でした。
「必ずできる様になるので、その間は給料もいらないのでやらせて下さい！」・・・・・とは言えませんでしたね。
若い頃なら言えたかな？とも思ったのですが、若い頃ならぶん殴って店をグチャグチャにして帰っているでしょうね・・・・・汗
結局、私は５０歳を過ぎて、初めての“解雇になる！”ということを経験したのです。
まあ、正直悔しかったですね。
そこは車で通っていたのですが、帰りの車の中では悔し涙が流れました。
小さなコンビニ売店での仕事の覚えが悪い自分の不甲斐なさ・・・・・
この年齢でこんな経験をしているという屈辱感。
とは言うものの、今では良い経験をしたと思っています。
“その仕事ができない！”とレッテルを貼られている人の気持ちを体験することができましたから。
その人にはその人が活きる分野があることを確信しました。
また、手を抜いているのではなく、一生懸命なのにできない人というのは、時間は掛かってもできる様になるという確信も得ました。
それと同時に・・・・・
まだ１０代の頃に、アルバイト先で仕事の覚えが悪い人に対しての自分の態度を思い出しました。
今回のオーナーの奥さんどころではありません。
社員の人に「あいつはクビにしてくれ！」と言いに行ったこともありますし、頭を引っ叩いたこともありました。
もう、その人に会いに行って誤りたい気持ちで一杯になりました。
土下座して「すみませんでした！」と、伝えたくなり涙が浮かんできました。
本当にひどい若造であったことを、５０歳を過ぎて気づくことができたのです。
あの時に私から罵られた彼の気持ちに、この年になってやっと気づいたのです。
ただ、あの時の自分も一生懸命だったのだと思います。
このオーナーの奥さんも一生懸命だったのでしょう。
未熟な自分が一生懸命に取り組み、人を傷付けてしまっている。
人生にはそんな一幕もある様です。
（つづく）
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蔀 晋輔（しとみ しんすけ）
