僕も大きくなったら〇〇店で働きたい
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
今日はかつての私の部下のエピソードです。
これをされているパチンコ店は、今では結構あるのではないでしょうか?
お客さんが寄付してくれた端玉景品のお菓子を、地域の施設への提供するということです。
地域の施設に寄付しているという話を、今では当たり前の様に聞く様になりました。
この取り組みを色眼鏡で見てしまうと、“売名行為”みたいに思われがちですが、これは単店であろうとチェーン店であろうと、行なった方が良いのではないかな?と思います。
このエピソードは、そういった取り組みをやり始めた頃の話になります。
彼は端玉景品のお菓子を寄付させてもらおうと、地域の施設を探して話をしに行ったそうです。
門前払いもあれば、パチンコ店という色眼鏡で見られ、嫌味を言われて断られることもありました。
又、施設に預けられている子供の中には、親がパチンコ依存症で仕事をせず、育児放棄状態で預けられている子どももいたそうです。
ですので、最初は基本的に断られていたそうです。
それでも彼は、
「邪(よこしま)な気持ちでしたいのではないんです。」
「本当に少しでも、子どもたちの笑顔が見たいだけなんです。」
「是非、させて下さい。
寄付をしたことを公表してはいけないのなら、店舗でも一切公表しません。
よろしくお願いします。」
と、懇願したそうです。
やっとのことで了承を得ることができ、毎月集まった端玉景品のお菓子を寄付することになったそうです。
そして、3ヶ月・4ヶ月と継続して行ない、月に一度はスタッフ数名で施設を尋ねるのが日課になっていったそうです。
子どもたちも最初は小さな声で、「ありがとう」と言うだけでしたが、少しずつ慣れてきて笑顔も出てくる様になったそうです。
7月になり、今月はいつに行こうか?と検討していた時に、施設の方から連絡が入ったそうです。
今月は七夕祭をするので、是非その日に来ていただき子どもたちにプレゼント(端玉景品のお菓子)を渡してあげて欲しい、ということでした。
そして、七夕の当日、端玉景品のお菓子をダンボールに詰めて運んで行き、一人ひとりの子どもたちに手渡していきました。
渡し終わると、今度は子どもたちから逆にプレゼントをもらったそうです。
それは、作文や似顔絵などです。
逆プレゼントに、スタッフたちも驚くやらうれしいやら、かなりビックリしたそうです。
作文にはこんなことが書いてありました。
「いつもお菓子をありがとう!
毎月、お菓子の日をとても楽しみにしています!」
「将来の夢!
僕も大きくなったら、○○店で働きたいです!」
「お姉ちゃんはお母さんで、お兄ちゃんはお父さんみたいです!」
という様な内容が盛り沢山でした。
私の心に残ったのは、“大きくなったら、○○店で働きたいです!”という文章でした。
正直、これを見た時は涙が出てしまいました。
その時の写真も見せてもらったのですが、子どもたちはうれしそうに受け取り、スタッフたちも本当に満面の笑顔をしてプレゼントを渡しているのです。
写真を見ただけで感動してしまいます。
そんな素敵なプレゼントをもらって、従業員たちのモチベーションが上がらないわけがありません。
また、自分の仕事に対して憧れてもらえる喜びは、言葉に言い表せないものがありました。
自分の仕事に誇りが持てる。
そんな社員やスタッフが働いているパチンコ店のエピソードでした。
あなたは、パチンコ店で働いていることを誇りに思っていますか?
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)