パチンコ店の枠を超えた取り組み
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
今日は、かつての私の部下のエピソードです。
彼は店長時代に、“ありがとうキャンペーン”なるものを開催しました。
従業員同士、あるいはお客さんからどれだけの“ありがとう”をもらえたのか?
あるいはどれだけ“ありがとう”という感謝を伝えることができたのか?を競い合いました。
しかし、ここで形だけの取り組みをしても、スタッフの心がこもらず、“ありがとう”をもらうことが目的になってしまうのではないか?と考えました。
ありがとうと言ってもらうために声掛けをしたりしても、あまり意味がないと考えた末、パチンコ店の枠を超えた取り組みをしようと思いつきました。
その店のある場所は年配者の多い地区でもありました。
そこで、家の中で困っていることがあればお手伝いしよう!ということを実行したのです。
それが集客につながるのか?
お客さんはどう受け止めるのか?
まったく分かりませんでしたが、彼の座右の銘が・・・・・
“やるか?やらないか?
迷った時はやる!”
というものでしたので、取り組むことにしたのです。
家の中の破損している箇所の修理や、高い場所の清掃など、年配者一人ではできない事柄のお手伝いです。
そこに応募があったのが、ある一人暮らしのおばあさんの自宅の庭の植木の剪定でした。
結構大きな木で、木の上に登らないと邪魔な枝葉は切ることができず、おばあさんもずっと困っていたそうです。
そこでこのキャンペーンに応募されたそうです。
そして、入替作業日のとある店休日にスタッフ5人程で出発。
半日かけて綺麗さっぱり剪定をしてあげたそうです。
おばあさんはたいそう喜んでくださり、又、参加したスタッフも大いに刺激をもらい、働き甲斐を得て帰ってきたそうです。
その後、おばあさんは来店する度に手を握り、「ありがとうね!ありがとうね!」と言ってくれるそうです。
常連の顔見知りの人や近所の人たちにも、「○○店のスタッフの子らがやってくれたのよ!」と言ってくれていました。
それなりの口コミになり、他のお客さんからも「色んなことしてるね!」と言われていました。
費用対効果がどうのこうのと言うと、直接業績に貢献したとは言えないかもしれませんが、
●地域の方からの評判は良くなった!
●そのおばあさんとは特に親しくなれた!
ということがあり、一番大きかったのは、
●参加したスタッフの働く意欲がグンッと上がった!
ということでした。
そんなことをする暇があれば、1台でも多くパチンコ台の清掃をして快適に遊技できる環境を作りなさい!と言われそうですが・・・・・こういうことも大切だと感じたエピソードでした。
あなたは、そんなパチンコ店の枠を超えた取り組みをしていますか?
野外研修・人材育成・社員教育・風土改革・組織改革・研修
社会人の青春!!野外研修と「スクールプロセス型」人財育成
株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)