社員研修ブログ（５４０号）パチンコ店　女店長！聖子の「社会人の青春」店作り　その１７「来店動機」

おはようございます。

社会人の青春！　蔀（しとみ）晋輔です。

パチンコ店　女店長！聖子の「社会人の青春」店作り　その１７「来店動機」です。

その１６「来てほしいお客さん」はこちら！

翌日、聖子は奥村と二人で、アンケートという形式ではなく、お客さんとの会話の中で、言葉にならないものを感じ取ろうと努めた。
聖子は常連のお客さんが休憩している時や、出玉の交換の時にさりげなく話し掛けていた。

「お客さんは、２日に１回は来てくれてますよね。
　ありがとうございます。」
「いやー、この店のスタッフは、皆、良い子やからね。
　特に主任の奥村君は頑張ってるからね。
　見てると、こっちまで元気になってくるんよ。
　あんな良い主任に、どうやったらなるんやろね。
　うちの子供に見習ってほしいって思うんよ。」
「そう言ってもらえると、うれしいです。
　ありがとうございます。」

お客さんとの絆を育みたいと話していた奥村主任。
それだけの事はあって、お客さんからの人気は絶大なものがあり、聖子も驚くほどであった。

「わしは流行ってる店が嫌いやからな。
　ちょっと、失礼な言い方かもしれんけど、強いところは嫌いなんや。
　打倒！一番店目指して頑張ってる店の方が好きなんや。
　それがな、ここが丁度、ええんやな。」
「流行ってる店が嫌いなんですか？
　人気のあるところに、行きたくならないんですか？」
「ならんな！
　打倒！巨人を目指してる阪神が好きなんやな。
　めちゃめちゃ強くて、金に物言わして良い選手を集めて、毎年優勝する様になったら阪神も終わりやろ。
　二流・三流の選手が入ってきて、阪神で育って優勝せなあかんねや。
　まあ、時々は良い選手にも来てもらわんと困るけどな。
　ナハハハハ！」
「へえ！
　なるほど！
　そんな考え方もあるんですね。」
「そうや、阪神はああで、こうで・・・・・・・・・・」

と、お客さんの野球談議になってしまう事もあった。

それ以外にも、

「家が近いからな。
　わざわざ、国道を渡るのも面倒臭いしな。
　機械はどこも同じやからな。」

という、お客さんもいた。

色々と話を聞いていると、アーク園田店への来店動機は、
・主任やスタッフが良いから
・地域最強店ではないから（満員ではないから）
・家から近いから
という３パターンが多かった。

スタッフのレベルが高いというのは、強みといえそうではあった。
しかし、地域最強店でないというのは、弱みが強みになっているという複雑な心境にさせた。
家から近いというのは立地条件ではあるが、近くに住む人に対してだけは強みといえそうであった。

聖子は、頭の中で、何となくモヤモヤとしているイメージを、具体的な形にするために、奥村とゆっくりと話がしたいと思い、仕事の後に食事に行く事にした。
奥村はこれまでずっとホールに出ていたので、聖子以上にお客さんについて感じている事もあるはず。
そう思ったからであった。

（つづく）

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