社員研修ブログ（５６３号）パチンコ店　女店長！聖子の「社会人の青春」店作り　その２４「相互承認研修」

おはようございます。

社会人の青春！　蔀（しとみ）晋輔です。

パチンコ店　女店長！聖子の「社会人の青春」店作り　その２４「相互承認研修」です。

その２３「合宿研修決定」はこちら！

合宿は、アーク園田店からは聖子と大藤副店長の２名が参加。
他店からも４名が参加し、合計６名での研修となった。

三泊四日の合宿研修ということで、聖子たちは憂うつ感に包まれ、合宿所までの道のりも言葉少ないまま到着した。

「さあ、６名揃ったので、早速始めましょうか。
　初日は、“相互承認研修”になります。
　まずは、アイスブレイクで、自己紹介をしてもらいます。
　皆さんは、同じ会社ですが、お互いに知っていますか？」
「はい。
　同じ会社ですから、知っています。」
「そうですか。
　では、この“相互承認研修”で、もっと深く知り合って下さいね。
　まあ、研修と言っても、遊びながらお互いを知り合う様な研修ですから、気を楽にして下さい。」

聖子は、憂うつであったが、どうせするのなら一生懸命にやろうと思い、積極的に発言をしていた。

いくつかのプログラムが続き、“自分物語”というプログラムをすることになった。

「じゃあ、この“自分物語”フォーマットに書き込んでもらいます。
　それを完成させてから、一人ずつ発表してもらいますね。」

と、講師である肌勢は用紙を全員に配った。

そこには、

・どんな子供だったのか？
・どんな青春時代を送ったのか？
・人生で、最も悔しかった出来事は？
・人生で、最も嬉しかった出来事は？

といった項目が記入されていた。

このフォーマットを埋めることで、自分の人生のダイジェスト版が完成するというものである。
参加メンバーは、それぞれの項目について、過去を思い出しながら記入し始めた。
制限時間の１５分が過ぎ、全員が書き終え、順番に発表することになった。

「では、大藤副店長からいきましょうか？」
「はい。」
「時間は５分以上無制限ですから、好きなだけ自分の物語を語って下さい。」
「５分以上ですか？
　困ったなあ・・・・・」

そう言いながらも、話を始めた大藤副店長であった。

「私の子供の頃は、やんちゃ坊主でイタズラばかりしていました。
　スカートめくりも大好きで、好きな女の子にはしょっちゅうしていました。

　それが、子供の頃の愛情表現だったのですが、彼女には受け入れてもらえず、嫌われてしまいました・・・・・」

会場に笑いが起こり、和やかな雰囲気になっていた。

「青春時代は・・・・・料理が好きで、友達と家に集まって料理を作って食べていました。
　そこで、青春とは何だ！？とか、一晩中話をしてたりしてました。
　今も、青春とは何か？の答えが出ないまま、５０歳を超えてしまっています。」

聖子は、大藤副店長の過去の話を、そんなことをしていたんだ！と、意外な気持ちで聴いていた。

「恋愛は、いつも振られてばかりで、女性からは全然もてませんでした。
　人生で一番悔しかったのは、自分が片想いで、好きで好きでたまらなかった女性がいたんですけど、その女性と私の親友がつき合った時ですかね。
　その友達に、その子が好きなのを相談していたのに、先に持っていかれてしまいました。」

と、きつい内容だったが、大藤副店長が笑いながら明るく話すので、メンバーも声を出して笑っていた。

「人生で最も嬉しかったのは、その友達が彼女と別れた時です。
　結構、根暗な面もあるので、心の中でガッツポーズをしていました。」

場内は、爆笑の渦であった。

（つづく）