パチンコ店 女店長!聖子の「社会人の青春」店作り その4「相談相手」
おはようございます。
社会人の青春! 蔀(しとみ)晋輔です。
パチンコ店 女店長!聖子の「社会人の青春」店作り その4「相談相手」です。
その3「企画書」はこちら!
「さっき行ったパチンコ店な、あの近所には他にもようけパチンコ店があるやろ。
でも、その中でホステス時代の聖子ちゃんは、あの店によく行ってたって言うてたわな。
なんで、あの店に行ってたんや?」
駄目な理由を聞きたがる聖子に、逆に森が質問をした。
「そうですね・・・・・待ち合わせの場所に近いっていうのもありましたけど、あの店は綺麗だったんで、女性の私でも入りやすかったからですね。
たまにスロットも打ったんですけど、遊び方も分からなくて、それでもあそこのスタッフは親切に教えてくれていたので、打つならここ!って決めていました。」
「フーン。
初めて行ったのは、どんなきっかけ?」
「友達から、あそこのパチンコ店は明るくて落ち着けるよって、聞いていたからですね。
休みの日で、買い物をするついでに寄りました。」
「で、それから何回も行く様になったんやな?」
「はい。
自分がパチンコが好きっていうのもありましたし、パチンコをするならここがいいかな?って。」
「で、わしがパチンコ店を見たいって言うた時に、あの店を選んだ理由は何や?」
「まあ、私がよく知ってるっていうのもありますし、森さんががっかりしない様な店にしないと・・・・・とは思っていました。
パチンコ台が汚れている店とか、煽り一辺倒の店は避けていましたし・・・・・
まあ、スタッフの女の子が可愛いっていうのもありました!」
「ナハハハ
そうか、どうせならおっさんを見るよりは、可愛い女の子を見る方がええわな。
ナハハハ・・・・・
でな、そうやってこの店を知ってやな、店の中に入って実際に遊んで、ちょこちょこ通う様になったわけやろ?
それがお客さんの動きなわけやろ?
聖子ちゃんの企画書に書いてあるな、“少子高齢化とパチンコ人口の減少”とかな、“全国的なスペックの比率”やとかな、お客さんが一人増えたという事実にそんな難しい事関係あるか?」
「えっ!!」
聖子は突然の質問に焦りながら考えて答えた。
「・・・・・か、か、関係ないです。」
「やろう?
そういう研究やレポートも大事やけどな。
今は傾いとる一店舗を立て直すのが目的やろ、そんなん関係あらへんやろ。
そりゃ、今からこの業界に進出して、全国展開しようと思ってるんやったらな、経営としてそういう状況を把握して動いていかなあかんけどな。」
「はい。」
「商売っていうのは、そういうもんやなくてな、もっと身近な、ねじり鉢巻きしてるおっさんの感覚が必要なんや。
全国で流行ってるラーメンの味の傾向やなくてな、目の前で座ってる一人のお客さんが、そのラーメンを美味いと思うかどうか?
それが大事なんとちがうかな?」
「はい。」
聖子は何か難しく考え過ぎていた自分が、バカバカしくなってくる感覚を抱いていた。
それよりも、肩の荷が下りて、自分でも出来そうな、そんな感覚に近付いてきていた。
「聖子ちゃん。」
「はい。」
「商売っていうのは、売る人と買う人がおるやろ。
売る人が、どうやって売ろうか?って考えるのと同時に、買う人もどこで買おうか?って考えてるわけや。
パチンコも一緒なわけや。
パチンコ業界の動向とか、そんなんじゃなくて、友達に良いよ!ってすすめられて来ちゃった!っていうのが商売なんや。」
「はい。
何か、何か出来そうな気がしてきました。
ちょっと難しく考え過ぎてたみたいです。」
「そうやな、ちょっと商売論になるけどな・・・・・
商売っていうのは、その人からどれだけお金を取ったろうとかな、そういう発想でいてるとな失敗するんや。
商売人っていうのは、エンターテイナーやからな!」
「エンターテイナーですか?」
「そうや、わしらが演じるはエンターテイメントや。
色んなことを企画して、実施してな、それが認めてもらえた時にな、拍手をもらえるわけや。
拍手と同時にな、おひねりをもらえるわけや。」
「おひねりですか?」
「そうや、おひねりや。
割り箸に1000円札はさんでな、手渡したり、ステージに投げ入れてくれたりな!
まあ、わしが言うとストリップみたいに聞こえてまうけどな。
ナハハハハ
それが売上や。
パチンコ店も同じやぞ。
パチンコ店の場合の拍手は、お客さんが打ち込んでくれた玉やメダルの数やな。
店ではそれらが、どれだけ入っているかを見てるわけやろ?
今日の投入されたメダルの数は?って。
その台に何発のパチンコ玉が打ち込まれたのか?
それがその日のエンターテイメントに対する、お客さんの拍手の数や。
手を抜いたら拍手は少ないし、きっちりと演じきれたら拍手も多いし。
ってな感じかな。」
「そうですね!
その日の売上は、おひねりで・・・・・
その日のお客さんが打った玉やメダルの数が拍手で・・・・・
何か、ワクワクしてきました。」
「そうやろ!
じゃあワクワクしながら、もっと飲もうや。」
「はい。」
「ママ!飲みもんちょーだい!」
「はーい、麦の焼酎ね!
ボトルが残ってるから、それでいきますね!
後、炭酸セットとカットレモンもですね!」
「おう!
それで、頼むよ。」
馴染みのママさんは、40代後半の品がある美人であった。
そんなママさんは、森の飲み方の好みを覚えており、にこやかに対応していた。
「聖子ちゃん、これがエンターテイメントや。
わしの好みを知って、わざわざ言わんでも用意してくれるやろ。
つまみも出汁巻と鶏のから揚げが、もうすぐ出てくるで。
それが客としてはうれしくてな、おひねりを渡してしまうわけや。
それがあるから、わしも聖子ちゃんの前で、ええかっこができるわけや。
これが商売やで。
酒を並べといたら、お客さんが勝手に来るなんてあらへんからな。」
「はい。
何か、とても理解出来ます。」
そこへママがボトルセットと料理を運んできた。
「森さん、
焼酎の炭酸割り置いておきますね。
と、料理もいつもの持ってきましたからね。」
と、出汁巻と鶏のから揚げを並べていた。
(つづく)
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株式会社シナジーアーク 代表取締役
一般社団法人日本野外研修ワークショップ協会 西日本エリア統括兼関西支部長
蔀 晋輔(しとみ しんすけ)